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平成25年度札幌市学校保健会第29回研究大会出向報告
- 2013/12/12 木
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平成25年10月31日(木)午後3時より、札幌市医師会館5階大ホールにて開催されました。
会長挨拶: 松家治道(副会長代読)
来賓挨拶: 札幌市教育委員会学校教育部長 金山正彦
研究発表(理論部会)
研究主題 児童生徒自らが健康を造りだす実践力の育成
~健全な自尊感情と確かな知識を育む健康教育~
平成22年度から検討されている今期研究では、それぞれの専門性を発揮するために実践部会・理論部会・情報部会の3部会に分れ研究を進めている。今回発表の理論部会では、研究主題の言葉の意味を吟味し、実践力を育成するために必要な理論の構築を行っている。
「健康を造りだす」とは?ヘルスプロモーションの理念をもとに健康を考え、児童生徒自らが改善していこうとできるような教育を行っていく必要がある。「実践力の育成」とは?健康に対する知識、他者の健康や安全に思いやる人間性、それらを実現するための健康や体力の3つを育てていくことが実践力を育成することであり、われわれの目指す姿であると考える。2つの実践発表を行い、研究発表とする。
視点1:「手洗いの学校教育」学校薬剤師会 田中稔泰
寒天培地での培養による手洗いでの、細菌数の減少を眼で見て体験して実践してもらう。
目だった細菌数の減少は見られなかったが、手洗いの重要性は理解してもらえた。洗い場においてある
汚れた石鹸が原因ではないかと思われる。
視点2:「札幌市小中学校の食物アレルギー対策の歴史」学校医協議会 内科学校医 渡辺一彦
平成1年のそばアレルギーの死亡事故から、給食でのアレルギー対策が組織的にとられるようになり、最近では、果物に対するアレルギーが増えている。
アナフィラキシーに対する、エピペンの使用についても説明されました。
研究発表に続き、講演が行われました。
講 演
演題: 「自尊感情が自己治癒力を高めるとき」~臨床教育学の視点から~
講師: 北海道教育大学 大学院教育学研究科 教授 庄井良信
前回の研究会に続き、教育大学の庄井先生に講演をお願いし、自尊感情に関するお話がありました。
学校教育で言われる自尊感情について説明され、人格形成における自尊感情はまず、安心安全の感情があって育まれ、そこから認知、行動になっていくことを説明されました。学校で自尊感情を低下させる諸要因を実例をあげて説明されてから、自尊感情をはぐくみ、自己治癒力を高めるためにはどんな考えや気持ちを持って子どもたちと接していかなければならないかを話されました。
歯科にはまったく関連のないお話でしたが、学校歯科に関わっていると、医療ではなく教育なのだとあらためて思った研究会でした。 (齋藤嘉高記)
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